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2008.09.25

朱鷺、そして、キューバ

この前、ある人からキューバの話を聞いた。

キューバは1959年の社会主義革命後、隣国・アメリカから経済封鎖を受け、すべてを遠く離れた社会主義国ソビエト連邦に依存していた。

だが、1989年、ソビエト連邦が崩壊し、ソビエトからの石油や食料の輸入はストップ。

食料そのものもだが、化学肥料や農薬も輸入できなくなり、それまでの農法での収穫が激減。

キューバは、未曾有の食糧危機に陥った。

その頃のキューバ人民のカロリー摂取量はラテンアメリカ諸国の平均値の25%以下、たんぱく質の摂取量は平均値の16%以下・・・・国内の食糧生産は40%。

――――ま、あどこかで見たような数字・・・・

つまり、今、日本の食料輸入が止まれば、その状態になるということ・・・・?

 
 

で、キューバ政府はその危機を乗り越えるために、化学肥料や農薬に頼らない有機農法と自給自足できる家庭菜園を推奨した。

欧米のNPOの指導の下、ミミズを使って土壌改良をし、ヒマワリを害虫寄せに使い、磁石を水のパイプにつけて磁界吸いを作り、作物の水吸収を良くさせ・・・・作物の生産率はソビエト崩壊前を凌駕するまでに復活。

それらの作物はほとんどが地産地消で、輸送燃料の削減、それによるCO2の削減に貢献している。

家庭菜園はほんの少しの空き地、ドラム缶などの廃材を使って作られているそうで・・・・

――――ま、キューバは北朝鮮と違い、南国。

どんどん植物が育つから、それも可能だったのだろうけど。

 

かつて、日本は自給自足が出来る国だった。

鎖国していた江戸時代は人糞を醗酵させた有機農法を実践していたし、藩ごとに分けられていたから、ほとんどが地産地消だった。

土地は大名に与えられていたけど、国替えなんか幕府の思いのままだったのだから、ほとんど土地は幕府が管理していたようなもの。

士農工商の身分制度の下、国民のほとんどは農業に従事していた。

あら、キューバと同じだわ。

だけど・・・・

今の日本でそれが出来るかと言うと、かなり難しい。

まず、国土に対して、人口が多すぎる。

江戸時代の日本の人口は3000万人ほど、今は1億2000万人だから、4倍の人口を抱えていることになる。

そう思えば、この際、少子化は福音。 

農業従事者も少ない過ぎる。

それは国が減反政策をし、農地の取得に高いハードルを設定しているからだ。

その辺りから国としての考えを改めて、少しずつ規制緩和して行くべきだろう。

 

有機農法に変えたおかげで、キューバでは、環境悪化のために90年代初頭には絶滅しかけていたトキが、いまや、群れを成して飛んでいるという。

今日、新潟でトキの放鳥式があった。

「ニッポニア・ニッポン」と言う学名を頂くほど、空を朱鷺色に染めていた日本のトキはすでに絶滅してしまい・・・・・

今日、放鳥されたのは中国出身のトキの子孫たち。

たった10羽のトキが日本の自然の中で種を存続していけるのか・・・・・?

彼らを生かしたいと思うのなら、我々が変わらなければならない。

でも・・・・

外的要因無しに、自らが変わることはかなり難しい。

キューバにしても、食糧危機や経済封鎖などというとんでもない状況になったから、そこまで変わることが出来た。

そう思えば、この不安定な世界情勢は、日本に取って「21世紀の黒船」なのかもしれない。

 
 

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