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2007.08.06

海老は苦かった

今年の春、友人が最近知り合った人に、突然、呼び出されたという。

それで、その場所に行ってみたら、200人ほどの老若男女が集まっていて、出てきた話が「儲け話」

なんでも、東南アジアで海老を養殖する会社への投資で、あっという間に元金が何倍にもなって帰ってくるという。

友人も一口乗らないかと誘われた。

でも、「どう考えたって怪しい」と思った友人は、答えを保留して帰ってきたらしい。

友人の知り合いはもう何口も投資してしまっていたようだった。

 

で、その話を聞いていたので、友人に会うたびに、「あの人どうしている?」と聞いていた。

友人の話を聞く限り、私にもその儲け話は怪しく思えたから・・・・

 

10cm以上の大きな海老で、200円近い価格で売れると言う触れ込みだったけど、そんなに資金を集めて、大量に繁殖して出荷したら、値崩れするのは当然。

なによりも、機械じゃ有るまいし、生き物が目論見どおりに生産できるはずが無い。

嵐や病気と言う予測出来ない要因で配当が滞るというのが、目に見えるようだ。

   

その人には友人と一緒に、一度だけ、会ったことがある。

子供のような笑顔が印象的な人だった。

その人は団塊世代。

中卒で田舎から出てきて、この地で頑張って自分の場所を築き、もう少しで、リタイアして悠々自適なはずだった。

ずっと、心配だったので、友人に会うたびに、その人の様子を聞いていた。

5月末の最初の配当を楽しみにしていると聞いて、不安に思っていたのだが・・・

とうとう、一度も配当を貰うことなく、その会社の社長は集めた金を持って失踪、会社は倒産。

そう、その会社は最近話題のワールドオーシャンファーム。

 

友人の知り合いはもちろん、友人が連れて行かれた会場にいた200人以上の人の中にも、きっと、犠牲者はいるんだろうな・・・

そんな詐欺に引っ掛かるくらいだから、彼らの人生にはあまり浮沈はなかったのかもしれない。

投資資金を持っているくらいだから、懸命に溜め込んでいたのだろう。

彼らは今、「頑張って生きてきた結果がこれか・・・・」と神も仏も無いような気分だろう。

バカなことをしたもんだと、相手にしてくれない世間に地団駄踏んでいるかもしれない。

でも、責任は常に自分にある。

 

こんなことを書くと、騙したほうが悪いんだろうと怒られるかもしれないけど・・・

もしかしたら、彼らは自分の計画した人生(=ライフテーマ)ですべき学びをしてこなかったから、ここで「ツケ」が廻ってきたのかもしれないのですよ。

今回のことは、人に裏切られ、身につけた余計なものを手放し、血の涙を流さなければ、見えない人生の何たるかを知るための試練かもしれない。

そして、この理不尽な出来事をどう乗り越えるか・・・・という次なる学びが待っている。

 

騙した相手を恨み憎み、理不尽な仕打ちを受けた自分を助けてくれない冷たい世間に嘆き哀しみ、怨念を抱いて生きていると、身体を壊す。

恨みは相手ではなく、自分を壊す。

彼らがすべきことは、ただ、今、自分に出来ることを淡々と続け、周囲の人間を愛し、自然に癒され、生き続ける・・・・それしかない。

 

その中で、冷たい世間は以前の自分だったと気づく。

自分がそういう人間だったから、波動の法則で、自分の周りにはそんな人しかいなかったのだ。

だけど、自分が変われば、いつしか、失敗した自分を受け入れ、心を寄せてくれる人が周りを取り囲んでいる。

   

それでは、騙した相手はどうなんだ?と思うかもしれないけど・・・・

彼らは何もしなくても、罰を受ける。

たとえ黄金のベッドで死のうと、彼らの行く先は地獄だ。

放って置くがいい。

 

友人に投資を勧めた知り合いのように、自分が意図せずに、結果として大事な友人を騙した形になった人も、逃げ出さすに、そこに留まり、巻き込んでしまった人々の愚痴を聞くしかない。

自分も同じ痛みを受けながら、相手の痛みにも心を寄せる、それしか償えることは無い。

それでも、生きてさえいれば、いつか、道も開けて行く。

 

戦争の無い平和な国、食べるのに困らない国で、魂を磨くのは、戦場や食糧難の国に生きている人々よりもずっと難しい。

自分に痛みが無いから、他人の痛みに鈍感になってしまう。

それに、すべからく人民が、試練を受けているのなら、そこに恨みはない。

だが、何の苦労もなさ気に、思うまま消費して生きている人々の隣で、欲しいものも手に入らず、食うに事欠く生活は辛い・・・・

この世の地獄だ。

だからこそ、日本人は迷走している。 

 

人は苦境に陥ったときにこそ、その人の真価が問われる。

失ったのが友人と老後の資金という人々はどんなに辛いだろうと思う。

だけど、これを乗り越えなければ、自分の人生は完成しなかった。

そう思うしかない。 

 

そう思えば、自分を苦境に陥れた人は、地獄に落ちる危険を冒して、自分に尽くしてくれた人になる。

全てに感謝できるようになる。

 

 

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まあ、こんな人生観は、お気楽者の戯言としか思えないかもしれないけど・・・・

結構、これで、私は助かっていたりするので、そんなに悪くも無いと思いますよ。

 

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