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2007.08.08

天国からの手紙 2007 夏 (Ⅰ)

死者と話したい、死者の思いを知りたい・・・・

愛するものを見送ったことがある人間なら、誰もがそう思うだろう。

喪った哀しみを癒し、遺された者の生きる道を指し示すのは死者の言葉。

それを非科学的だと哂う者がいるが、彼らは地動説を哂った聖職者たちと変わらない。

自分に感応出来ないから、「無い」というのは、驕りでしかない。

 

今回の「江原啓之 天国からの手紙」は子供を喪った家族の再起の話。

 

まずは、子連れ同士で再婚した家族。

夏休みのある日、実の父親に叱られたことに腹を立て、長男が自室に放火した。

家は全焼、母親の連れ子の次男は死んでしまった。

両親は離婚。

幸せな家族は崩壊してしまった。

 

「次男はまだここにいる」

仏壇の前で霊視した江原さんの衝撃の言葉。

眠ったまま死んでしまった次男には死んだという自覚が無かった。

死者は自分の葬式を見て、自分の死を理解するのだが、この家族は、事が事だけに、葬式を簡素に済ましてしまった。

そのため、次男は葬式で気付くことも無かった。

だが、次男は反省する長男の謝罪の念を感じていて、うすうす気づいてはいたらしい。

 

江原さんは次男の霊に真実を伝える。

兄のせいで死んだと聞いて、ショックを受けながらも、次男は、

「自分だけで済んだの?・・・・良かった」

母親や残った家族への心配を伝えてきた。

 

「鑑別所から帰ってきた長男が、弟の遺影を見て暮らすのは辛いんじゃないか?」

「妹たちが、兄が何かするのではと怯えるのでは?」

と離婚の理由を口にする母親。

江原さんは、「長男の性格のせいだと思っている。異常な子じゃない」と諭す。

 

江原さんは悲しみのあまり生霊となっている長男の心と交信し、彼の思いを代弁する。

「大人の都合で振り回された」

父親の離婚後、実家に預けられた長男。

再婚後も実家に呼び出され、行ったり来たりしていた。

彼は両親のことをあれこれ批判する実家に行きたくなかったのだ。

「お父さんが彼を守りぬけられなかった」と江原さん。

「自分を理解しないお父さんへの怒りが炎になった」

 

「今でも、お父さんは『オレは関係ない 息子がやったこと』と思っている」と江原さん。

父親は責任を長男だけに押し付けていた。

その狡さを子供は敏感に感じていたのだろう。

  

そして、母親にも問題が・・・

長男は母親に愛情を確認していたのに、母親は言うことを聞かない長男に腹立っていた。

子供同士、長男と悩みを語り合っていた次男は、

「お兄ちゃんは悪い子じゃない。自分と同じ様に思ってあげなきゃ可哀想」

と自分の死の原因になった兄を庇う。

 

「遺影が有ろうが無かろうが、生涯背負う十字架。

お父さんが理解していなかったら、長男は帰ってきても暗闇の人生を過ごす」と江原さん。

「親が子供にレッテル貼ってどうする?

間違いを犯さないためには、父親自身が自立して、家族を守り、家族皆でこの十字架を背負うかどうか。

血の繋がりを越えた本当の家族になるかならないかの瀬戸際」と諭す。

 

江原さんによって、自分の死を確認した次男は、旅立ちの前に、

「お母さんのおにぎりを食べたい」と訴える。

母が握ったおにぎりを供え、仏壇の前で手を合わす家族。

「これから家族を守っていける存在になる」と父親。

「笑いがいっぱいの家族でいたい、見守ってね」と母親。

どちらも、最後の言葉は「ありがとう」だった。

両親の言葉に、「自分の心配しなくて良い。仲良く力をあわせてやって行くように」と言い遺して、次男は天国へ旅立った。

 

これを見て、涙するもの、茶番劇だと哂うもの、受け取り方は様々だろうけど・・・

確かなことは、この家族は再生したと言うこと。

 

その後、一度は離婚した両親は、再婚して皆で暮らすことになった。

夫婦揃って長男に面会行き、「家族皆で待っているから」と長男に伝えた。

長男は涙を流し頷いていたという。

 

「自分の自身の心と身を削って育てれば、子供の中に自分がいる」と江原さん。

自分の悩みや迷いに心を奪われてしまい、子供のために時間も取れない親たち。

自分の保身ばかり考えて、子供を守れない親たち。

自分を律することが出来ず指針となれない親たち。

そんな親が増えて、子供の問題が起こっている。

子供が変わったのではない、親が変わったのだと言う江原さんの主張は、そういうことなのだろう。

 

   

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さて、長文になったので、この続きは明日・・・・

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