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2006.10.29

アイランド

昨夜、夫が「アイランド」と言うDVDを観始めたので、一緒に観た。

★まだ観ていない方は、ご用心!! 

「アイランド」とは南の理想の島。

地上で汚染されていない唯一の場所。

人々は大気汚染の中から助けられて、外から隔離された清潔なコミュニティーにいる。

その中では、日々、抽選があり、選ばれた者はアイランドへ旅立ち、そこで幸せな一生を送るとされている。

皆、自分がその抽選で選ばれることを熱望し、仕事に忙しい日々を送っている。

もちろん、体調は管理されていて、食事療法をされている。

精神面でも管理されていて、大きな声を出したり、暴れたりしたら、すぐに警備員が飛んでくる。

そんなある日、リンカーン(ヒーロー)は居住区から出てメンテナンスの作業員のいる場所に行き、蝶を見つける。

蝶がいる・・・・地上は汚染されているはずなのに?

リンカーンがその疑問を抱いたところから、楽園(コミュニティー)は崩壊する。

物語の設定は2019年。そんなに遠い未来ではない・・・・

 

――ここからはネタバレ。

実は、管理・メンテナンスの係員を除いて、コミュニティーの一般人は、皆、金持ち達のクローン。

彼らは老化したり、事故にあった場合に移植する身体のパーツを供給するために栽培されている植物のようなもの。

コミュニティーは清潔な農園だ。

ところが、管理者の思惑に反して、クローンたちは次第に自分の状況に疑問を抱き、オリジナルの知識と記憶を持ち始める。

リンカーンは夢でオリジナルが作ったボートを見、そのボートに書かれたラテン語すら見てしまう。

彼らはほんの数年しか生きていないのに、老人のクローンは老人に、若者のクローンは若者になっている。

アイランド行きが決まるのは、オリジナルがパーツを必要とするようになった時。

妊婦は出産と同時にアイランド行きになる。

もちろん、出産したクローンは殺され、赤ちゃんはオリジナルに渡される。

子供が欲しくても出来ない夫婦のための代理出産だ。 

 

観ていて楽しい映画ではなかったが、後半のスピードある展開につい最後まで観てしまった。

長生きのクローンたちは自我を持ったことで、アイランド行きになりそうになるが、逃げ出したリンカーンとその恋人が戻ってきて、彼らを救い出す。

彼らは生まれて初めて、地上に出る・・・・・

オリジナルは自分のクローンが自分そっくりの人間の形で存在し意思を持っている、と言われても戸惑うだけだろうし、コミュニティーを出て現実の世で生きなければいけない彼らに、何ができると言うのか・・・

あまり、後味の良い映画ではなかった。

 

もちろん、今の現実ではそんなことは無いだろうけど・・・・

現在の医学では、臓器移植でしか生きられない人々がいるし、自分の子供を望んでも埋めない女性が居る。

中国では受刑者が臓器提供しているという噂も聞く。

クローンが人間の形をしているかどうかは別として、こんな商売を思いつく者がいないとは言い切れない。

現に、人間の心臓をクローン豚から移植しようと言う研究はすでにされている。

豚では上手く行かないとなると、いずれ、人間を作ろうと言うことになるかも。

クローンの命を弄ぶ科学者は、自分の魂がクローンに転生する可能性を考えたほうが良いのでは?

 

c-rawumber

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この前、向井亜紀さんの代理出産で生まれた子供たちを彼ら夫婦の実子として認めるという判決が出た。

自分の実子が欲しいと言う気持ちは理解できるし、生まれてきた子供たちのためにその判決は喜ばしいとも思ったが、何か違うのではという思いは残っている。

その執着は少し怖いし、彼女の気持ちをそこまで追い詰めたものも怖い。

人は自分の生命の限り、与えられたものを喜び、与えられなかったものを哀しみ、粛々と生きて行く・・・そういうものではないか?

それでなくても、我々は他の生命を奪ってしか生きられない罪深い存在なのだから、これ以上、生命を好き勝手に扱うのはどうか・・・・

と、つい、思ってしまう。

 

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コメント

tachiさん、こんばんは。
リンクありがとうございます。

「子供という宝物も、我欲で染めてしまってはもったいない」

本当にそうですよね。


投稿: MAKI | 2006.10.30 23:04

tachiyaまた改めtachiです。

>その執着は少し怖いし、
その感覚、好きですよ。正常だと思います。
執着に縛られるのではなく、
肯定的に受け入れられる生き方(倫理)を目指したいですよね。

子供という宝物も、我欲で染めてしまってはもったいないです。

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ところで、自分のブログをリニューアルしたので
引き続きリンクを貼らせていただきたく、
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: tachi | 2006.10.30 22:36

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