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2006.05.28

仮病

このところ、あまり体調が良くないので、家に閉じ篭っている。
なのに・・・
売り込みの電話は来るわ、訪問販売は来るわ、新興宗教は来るわ、落ち着いていられない。

売り込みは、どこかでこの前アップした写真を見たらしく、「凄いですね」とか「素敵」とか甘い言葉で始まって、ネットでプリザーブドフラワーを売りませんかと言う勧誘。
話を聞いていると、月々5万円ほどで、どのモールにも入れるらしい。
「なんと、この前の母の日には100個も売れたshopがあるんですよ」
だから、あなたも100個売りませんかという。

私の作るものは5000円ほどの単価。
だけど、仕入れや経費で正直言って、儲けは三割程度。
たとえ、一個から1500円儲かったとしても、100個売れても、15万。
100個も作るとなると、納期が集中することもあるだろうから、到底一人では出来ない。
そうすると、お手伝いを雇うことになって、その人の給料が5~10万。
何も残らないか、売上のない月には持ち出しになってしまう。

しかも100個も売れたのが、「母の日」という花屋さんの一大イベントだとしたら、たぶん、普通の月なら30個も売れればよいところだろう。
とすると、30個×1500円=45000円。
ショッピングモールに5万円納めたら、5000円の赤字になってしまう。
儲けを出すためには材料費をケチるしかなくなって、評判はがた落ちで、売れなくなるのが関の山だ。

ショッピングモールの運営にはどれほどの経費がかかるのだろう?
月に一軒の店のために5万円も広告してくれるのだろうか?

紹介するだけの商売で、社長が億万長者になったりするから、地道に働いて汗を流すのが馬鹿らしくなるのだなと納得。

訪問販売は我が家の外壁が古く見えるからか、リフォームとか壁塗り関係が多い。
今日来たのは「ぱっと○○デリア」の訪問販売。
最近、あの広告を見ないと思ったら、会社更生法を申請したとかで、別会社になっていた。

真っ黒に日焼けした見るからに怖そうな顔の営業マンは断ってもなかなか帰らない。
しつこく勧められるので、「いくらなの」とつい聞いてしまった。
後から見積もりに来ると言うので、出かけていないかもしれないと断ったのだが、買い物に行って帰ってくると、近所の空き地で待っていて、すぐに現れた。

「工事をするつもりは無いので・・・ごめんなさい」と断ると、怒り出した営業マン。
「あなたがいくらと聞いたから、上司を連れてきたんですよ。
上司に会って謝ってください」

――ちょっと、待った。

「どうして私があなたの上司に謝らなければいけないの?」
「いや、だから・・・待たせられたし、オタクのために時間を使って・・・」
「出かけるからいないかもって言ったでしょ。
待ったのはあなた達の勝手じゃない。
私は今回、断るけど、訪問にした相手に、自分の上司、つまり会社側の人間に謝れと言うのはおかしいでしょ」
弱っちいチビのおばさんと侮っていたのか、彼の目が点。

「とにかく、免疫に悪いので帰ってください」
「え?」
「具合が悪くなると困るので帰って」
「もしかして、躁うつ病とか・・・」
「はい、そうです」

にわか躁うつ病になりすまして帰ってもらった。

ところがしばらくして、また、ピンポーン。

出ると、さっきの営業マンよりも、さらに怖そうな、さらに真っ黒なおじさんが立っている。
「私、さきほど、お邪魔した○○の・・・」
「あ、上司の方?」
「そうです」
「さっき、お断りしたんですが」
「いや、あいつ、来ましたか?」

――あなた、あの人と同じ車に乗って、近所の空き地にいたじゃない?

「いらっしゃいましたけど、今回はお断りさせていただきましたわ」
「いや、奥さん、この家は築12年くらいですかあ・・・」
と壁に触り始める上司。
「そのことなら、さっきの営業の方にお話しましたよ。
会社に戻って聞いてください。
ああ、なんか具合が・・・」
とドアを閉めた。

――これも神様の試練?
最近、お気楽だった報い?

怒りは他人を傷付けるだけでなく、自分を傷付ける。
激しやすい性格を直さないと、ホントにまた病気になりそう・・・

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