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2005.11.08

トリコロール

「パンが無きゃお菓子を食べれば?」
なんて言っちゃったお気楽なハプスブルグ家のお姫様(マリー・アントワネット)と豪奢の限りを尽くした王朝の気の弱い末裔(ルイ16世)と言う組み合わせの不幸から始まったフランス革命。

それが終息したのが1799年11月9日。
206年前の明日、「ブシュメール18日」だ。

そして、このときの立役者ナポレオンはやがて皇帝になり、200万人もの死者を出したナポレオン戦争を始める。
ナポレオン後のフランスはルイ18世による王政に戻るが、1830年のブルジョワジーによる「7月革命」により、王政は廃止され共和制となる。
そして、翌年の2月革命によって、ブルジョワジーのルイ・フィリップを追い出し、労働者主体の第二共和制が始まった。

現在のフランスはその革命の中で培われた、「自由・平等・博愛」の精神を国家の理念としている。
トリコロールカラーの国旗の色は青は自由、白は平等、赤は博愛を表わす。

その理念は1948年の「世界人権宣言」により国連レベルで確認され、世界に広まった。
「自由・平等・博愛」は19世紀から今日まで、「正義」だった。

だが、今、その自由と平等と博愛の国が火に包まれている。
その理念によって移民を受け入れてきたフランスだが、決して他民族には住みよい国ではなかったらしい。

多くの民族が混じると、どうしても、少数民族は差別の対象となる。
わが国においても、それは例外ではない。

「差別をしてはいけない。人間は皆平等なのだから」
と、誰でも教えられているが、それをしてしまうのが人間。

フランス革命の理念は、人間の究極の目標であって、人間はそこまでなかなか行き着いていない。

だから、私は日本への外国労働者の受け入れには賛成できない。
この国は他国から見れば、夢のようなインフラの進んだ国だが、まだ、自国民の中でのイジメや差別すら克服できていない精神の後進国なのだ。
そこに入り込んで来た外国人がどんな思いをすることになるか・・・

――日本は他国民を自由、平等、博愛の精神で、自国の民と同じように育てることが出来るか?
それはまだ疑問だ。
――他国民は日本の風習に溶け込むことが出来るか?
それも問題だ。

今度のフランスの暴動の元は、公立学校に通うイスラム教徒の女生徒のスカーフ禁止命令だった。
たかが一枚のスカーフだが、それにはイスラムの強固な教えが染み付いている。
パンも無いのに「菓子を食え」と言われて暴動を起こした国民が、「スカーフを取れ」といって暴動を起こされている。
どちらも、相手の立場を考えない発言によって起こった暴動だ。

フランスばかりでなくドイツやベルギーなどにも、今度の暴動は飛び火している。
移民一世は自分の境遇に納得して来た人々だから、その地位に甘んじていられるかもしれないが、二世はその国で生まれ育った自分が、どうして差別を受けるのか悩み、憤るのだろう。

日本にも、今、そんな子供達が多く生まれている。
今からきちんとその子たちへの対応を考えないと、この暴動を数十年後に体験する羽目になる。

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「自由・平等・博愛」を説いても、「絶対の中立者」無しでは、役には立たない。
そういうものが無い限り、手前勝手な自由・平等・博愛が横行し、却って、人を苦しめるだけかもしれない。

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