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2005.11.22

北帰行

0111327xx
今日は育った土地を想う日だった。
知人が北国を訪れたと知ったせい?

和歌山で生まれた私は、雪深い北の国で10年以上暮らした。
自然がこの上なく美しく、大地の恵みいっぱいのその土地が好きだった。
ずっとそこに住んで、結婚して、幸せな家庭を築き、年老いていくのが理想だった。

――あの土地にずっと居たら、どんな人生だったのだろう・・・

家から離れなくても通える高校はあったのだが、なぜかそこには行きたくなくて、遠い街の高校に行った。
ある日、寄宿舎から帰省して、朝、学校に向かう途中、車窓から朝靄の向こうに黒く見える木々や家々のシルエットを見ていて、「ああ、私はこの土地から離れて、いかなければならないところがあるのだ」と思ってしまった。

その頃から、いつもどこにいても、ここは私の居場所ではないという思いが強くて、多くの場所を離れ、知り合った多くの人とも別れて、ふらふらと根無し草のように漂い、ここにたどり着いた私。

ここにいるのは悪くない。
とても自然に自分らしくいられる。
もう、どこかに行かなければと思わずに済む。

そんなことを思いながら過ごした一日。
北国はもう、すっかり冬の装いなんだろうなあ・・・

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「北帰行」(作詞・作曲:宇田博)は小林旭が歌って有名になった旅順高等学校の寮歌。
子供の頃、意味も解らず歌っていた憶えがある。
思い出して、歌詞を探してみた。

  窓は夜露に濡れて
  都すでに遠のく
  北へ帰る旅人ひとり
  涙流れてやまず

  夢はむなしく消えて
  今日も闇をさすろう
  遠き想いはかなき希望(のぞみ)
  恩愛我を去りぬ

  今は黙して行かん
  なにをまた語るべき
  さらば祖国愛しき人よ
  明日はいずこの町か
  明日はいずこの町か

「今は黙して行かん 何をまた語るべき」
深い言葉よねえ・・・

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コメント

うわっ、60年前の旅順高校生?
と言うことは御年7?歳であらせられますか?
来てくださってありがとうございます。
感激です。

投稿: maki kuzuha | 2005.12.07 09:07

旧制旅順高等学校 寮歌(昭和16年)
宇田 博 作詞・作曲

窓は夜露にぬれて
都すでに遠のく
北へ帰る旅人ひとり
涙流れてやまず

富も名誉も恋も
遠きあこがれの日の
淡きのぞみはかなき想い
恩愛我を去りぬ

わが身容るるにせまき
国を去らんとすれば
せめて名残りの花の小枝
つきぬ未練の色か

いまは黙して行かん
何をまた語るべき
さらば祖国わがふるさとよ
あすは異郷の旅路

60年前の旅順高校生より

投稿: 山下 信 | 2005.12.06 21:18

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