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2005.09.27

ルーズリーフ

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雨が降るのかなあ・・・
薄暗い朝だ。

こんな日は忘れていた何かを思い出しそう・・・

人は日々、いろんなものを受け取りながら、次々と忘れていく。

昨日の朝の私と、今朝の私は「真紀」という名前で括られてはいるけど、同じ人間ではない。
一日分の記憶が脳のファイルに増えているだけなのか、
一日分の記憶をプラスした私が新たに出来たのか、
連続しているという幻想を持った私が、ついさっき、生まれたのか・・・

私と言う概念=言葉が無ければ、私は一つにまとまらない。
ばらばら書かれた雑記を一つの本にまとめるのが「私」
ルーズリーフのバインダーのようなものだ。

バインダーの役目をするものを失っていくのがアルツハイマー?

母は病気になっても、ちゃんと人に対応していたし、見掛けは変わらなかった。
だけど、母の記憶はごちゃ混ぜになって今日も昨日も無く、新しい記憶は記されることが無かった。

話せる間、母は私の顔を見ると、「お腹空いていないか? ご飯を食べるか?」と聞いた。
それは他を思いやる母の魂の言葉だった。

お腹は空いていなかったけど、心はずっと飢餓状態だった。

まるで透明な膜に包まれたように、私の言葉は誰にも通じず、誰の言葉も私には聴こえなかったから。
その透明な膜を払ってくれたのは、やはり、母だった。


岐阜の方を訪ねたとき、彼女の携帯に連絡があった。
電話を終えて彼女は、その電話がある方からのお断りの電話だと語った。

「あんたのお母さんからメッセージを貰ったように、私はテレビで観かけた人のご先祖様からもメッセージを貰う。
あんたのお姉さんにそのメッセージを伝えたように、誰に対するメッセージか解れば、なんとか、その人に連絡を取ってそのメッセージを伝えようとしている。
それが私の使命だからね。
だけど、受け取るべき本人がそのメッセージの受け取りを拒否することも多いんだわ。
今のもそう。
受け取る受け取らないは本人の選択だから、これ以上こちらから働きかけはしないけど・・・」

そう言って彼女が名前を挙げた人は、その時、何れは総理大臣かと期待されていた人だった。
――昨日の総理の所信表明演説をあの人はどういう思いで聴いたのだろう?

今は、一番総理から遠い位置に座っている彼女を見るとそう思わずにはいられない。

――あの時、彼女がメッセージを拒否しなかったら、今頃はどんな展開に?

ちょっとした歴史の転換の瞬間に立ち会ったような気がする。

昨日、テレビニュースを見るまで、そのことは忘れていた。
来年の今日には、こうやって書いたことも忘れているかもしれない。

人間とはとてもあやふやで儚い記憶に縋って生きている。

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コメント

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投稿: 有名ブログランキング | 2005.09.27 22:13

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