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2005.08.23

犯人逮捕

昨日の夕方、用事があって、隣の市の警察署の前を通った。

そこの信号は複雑で停止時間が長いので、何気なく警察署を見ると、テレビの中継車が二台停まっていて、マイクを持った女性がワイシャツ姿の男性と話している。

理由はわかっていた。
その数分前にFMでニュースを聞いたばかり。

三年前の通り魔殺人の犯人が捕まったのだ。

――そっか、あれから、三年かあ・・・

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我が家から車で5.6分の殺人現場。
近所の中学生から高校生の男の子がいる家庭にはもれなく警察が来たと言う。

被害者の家は有名な洋品屋さんだから、余計に皆の関心が高かった。

犯人はその頃17歳の高校三年生。
現在は20歳の大学一年生。
変更現場から目と鼻の先の実家に今でも家族と住んでいたと言う。

DNA検査で犯人が特定されたと言うが、詳しい報道は無い。

なぜか、朝のワイドショーでも大々的に取り上げられていなかった。
選挙が白熱している時期と言うのもあるのだろうけど、最近の殺人事件の続発にテレビ局が飽き飽きしていると言うのもあるのかもしれないし、少年法の壁により、報じるほどの情報が与えられなかったからかもしれない。

この三年、ご家族の方は犯人逮捕を待ち望んでいただろうに、犯人は護られ、被害者は再びプライバシーを晒される。
この矛盾はなんともはやだ。

それでも、捕まってよかった。
私の周りでも、犯人は捕まらないという意見が多かった。
この辺で起こった殺人事件は時効になっているものが多い。

まだ独身の頃、隣の市の駅前で殺人事件が起こった。
ある雨の夜、駅前の狭い裏通りで、OLが刺し殺された。
自宅まで30mほどのところだ。

その事件では目撃者も無く、物証も無く、とうとう迷宮入りになった。

その事件の前、私は何回か変な男に後をつけられ、自宅の近所のクリーニング取次店に助けを求めて逃げ込んだりしていたので、他人事とは思えなかった。
――そう言えば、そのクリーニング屋さんからの聞き込みで、刑事が二人、訪ねてきたこともあったっけ。

実は、私が最初に書いた小説はその事件をモチーフにしている。
刑事はそのときの二人を思い出して書かせてもらった。
そして、書き出すきっかけは今回犯人が捕まった事件だった。
この二つの身近で起こった事件は、私に大きな影響を与えている。

三年前の私といえば、何をして良いか判らず、今の自分に何が出来るかわからず、ただ、たよりない自分だけを信じてパソコンに向かっていた。

あの時期の私が自分を保っていられたのは小説を書き始めたおかげ。
パソコンに向かいキーを打つと、その先に自分でも思いがけない世界が広がっていく面白さ。
それに囚われて、私は他のことを忘れ、それまでの自分の価値観などどうでも良くなった。
それで、私は自分を縛っていた場所から抜け出すことが出来たのだ。

岐阜の方によると、あの場所を私達が選んだのではなく、あの場所が私達を呼びつけたらしい。
その強力な影響下から抜け出せたのは、私を護るもののおかげなのだと言う。

たしかに何者かに護られていると子供の頃はずっと感じていたけど、大人になるにつれその感覚を失い、私は迷走していた。
今、私は子供の頃のような感覚を取り戻しただけでなく、もっと、自由になっている。

自由と言うのは他を排除して何も愛さないのではなく、何もかもを愛することだ。

万物は流転し、集合離散を繰り返す。
その最中にある自分に何が起ころうと受け入れる。
受け入れながらも、自分の思うことを主張する。
それが相手に受け入れられなくても、受け入れない相手を認める。

それが真の自由だ。

今回捕まった犯人を牢獄に入れても真の反省は無いだろう。
彼はすでに、別の牢獄の中にいてその中で殺人を犯したのだから。
彼が心の牢獄から出るためには、真の自由を知らなければならない。

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