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2005.08.27

郵政民営化って? #2

今度の選挙のことで、ある方とメールのやり取りをしたのだが、各々の意識がどこにあるかで、食い違ってしまうので、結論は出なかった。
で、「どのような法案なら大丈夫と思っていらっしゃるのでしょう?」とお伺いを立てたところ、「安易に聞くな」とのお返事。
その上で、

そもそも、郵政を民営化するという「手段」は、どのような問題解決になると御考えですか?
そして、民営化すると、どうして、その問題が解決するのですか?

と逆に質問が帰ってきた。
この点が私ははっきりしていないので、読む価値が無いとまで言っている。
やーな奴。(笑)

でも、私はその人が嫌いなわけじゃない。
嫌いな奴にメールやコメントを出すほど、酔狂じゃない。
私が発言すると、自分を責めていると誤解する人もいるけど、私は相手を責めるために、わざわざメールを書くほど、人間が出来ていない。
厭な奴には、ひたすら顔を合わせないように、言葉を交わさないように逃げ回る姑息な奴なの。
向き合うと、相手の悪意につい反応してしまい、反応すると、連鎖的にもっと状況が悪くなるので、自分が不快な思いをしないようにね。

メールの相手も私のことを嫌いなわけではないと信じて、質問された点をはっきりさせようと思っていたのだが、昨日は忙しさと体調の悪さで出来なかった。
逃げていると思われるのは癪だったけど。
今日も、すこぶる体調が悪い。
咳がずっと出ていて、そのせいで筋肉痛および腰痛になってしまった。
こうやっていても、ずっと、喉の奥がイガイガし、咳こんでいる。


昨日、レッスンの後のお茶の時間に簡保に加入している人が、旅行の話をしていた。
最後の旅行だと言う。

郵貯や簡保が国民に支持されたのは、郵便局員がこまめに回り、こちらから出向かなくてもきちんと書類を届けてくれたり、旅行などの楽しいおまけをつけるというサービスをしたからだ。
その上、国でやっているのだから、これ以上確実なものは無い。
郵貯と言うと、おじいさんおばあさんと言うイメージがあるが、驚いたことに、24歳から29歳の若い世代の一番の利用金融機関は郵便公社だと郵政公社のHPに出ていた。
彼らはバブル崩壊後に育った世代。
堅実を求める世代だ。

そんな郵政のやり方が未来永劫続くなら、これに越したことは無い。
みな安心して、暮らせるし、サービスも受けられる。

ところが、問題なのは、郵便貯金も簡保も、もう、別のものに変わってしまっているということだ。

郵便局員がせっせと集めた現金はどうなったかと言うと、結局、何のチェックも無く、箱物行政に使われたか、高額の給与や退職金を天下り先に求める官僚や、公共事業で談合する業者の懐に流れてしまった。

結果として、唯一、金融資産として残っているのが国債ということになる。

じゃ、私らの金返してと預金者が言い出したら、借金を政府が返すか、郵政公社が国債を売るしかない。
国債を売ると言うことは日本を売ると言うことだから、そんなことはとても出来ない。
借金を国が返すには増税か国債発行しかない。
なんといっても、思いっきり支出が収入を上回っているんだから。

ここで国の支出を抑えるのが一番の解決なのだと言うことになる。
国債をいくら刷っても引き受け手はもう無いのだから。

今の国の一番の問題は実は、郵政から引き出した金を国が返せないと言うことなんだよね。
なんとか、その金を返さなくて無くてよいように、しなければならない。

で、行政改革、郵政民営化だ。

国の裏づけを求める堅実な郵貯の預金者は、預けた金を国債に変えようとするだろう。
今まで、郵便局・郵政公社が間に入っていたのが無くなり、国民は自己責任で国債を買うことになる。
国が責任を問われるのではなく、自分が責任を問われる形になるのだ。
郵貯が国債に変われば、万々歳。
これで、何かあっても、政府は責任を取らずに逃げられる道を作れる。

もちろん、一企業ではなくなった郵政公社(何と言う名前になるんだろう?)から、預金を引き出し、投資や他の銀行に預けると言う人も出るだろうが、そうして、市場が活性化すれば、税収が増えるので、政府としてはこれも問題ない。

――と、これはとても意地悪な考え方。

なんで意地悪な考え方をするかと言うと、政府主導で民営化を進めるからにはなんか裏にあるんじゃないの?
ってことなんだけど。

で、良く言われる、郵貯がある限りそれが官僚に使われて国民の税金で補填することになるとか、巨大な官業が民業を圧迫しているとか、民間に資金が流れるようにとか、言う清く正しい考え方もある。

そんないろんなことがぐちゃぐちゃに混ざっっていても、郵政は民営化したほうが良いと私は思っている。

理由はと言うと、「改革を進めるという意思」をはっきりとするため。
もう、目の前に来ている破綻に怯えているよりも、ちゃっちゃとやってくれよという「まな板の鯉」の心境?
団塊の世代が寝込んでしまわないうちにやらなきゃ、取り返しのつかない事態になる。
寝込んだ老人を抱えた数少ない子供達に問題を先送りしても、どうすることも出来ないだろう。

改革って、どんな改革でもその恩栄に預かっている人は痛みを受ける。
痛みを受けない改革なら改革とはいえない。

日本は敗戦により、アメリカの力で一度かき混ぜられた。
それがあの高度成長時代を生んだ。
だが、戦後60年、すでに澱は深く沈殿し腐り始めている。

再び、底を攫い、次の時代に対応する準備が必要なのだ。
郵政で終わりではない。
郵政が始まりなのだ。

自民党内の反対派の人は、法案に反対だったから、郵政民営化に反対したと言う。
彼らの行動はある意味正しいし、歴史的には彼らのしたことは一つの使命だった。
だが、彼らはその法案に対し、代案を出して世に問うことはしなかった。
自分の意見を言わず、相手を批判するのは、一番卑怯。
既得権益を護るための反対としか私には見えない。

どんな法案が良いのかについては、まだ、全部の党の公約を読んでいないので結論が出ない。
ただ、郵政民営化に反対か賛成かと問うのなら、賛成と答える。

現時点で、自民党は民営化に賛成か反対かとしか訊いていない。
あの法案に賛成かとは訊いていないのだと自民党も自覚して欲しい。

民主党はあの法案には反対だが、民営化には賛成だといっている。
そして、出してきた、マニフェストの郵政については、

本年4月に郵政公社が発足しましたが、郵便事業の実質的独占、郵貯資金等の特殊法人によるムダづかいなどの弊害は除去されていません。「民営化」の掛け声や見せかけの改革ではなく、現実に国民生活の向上・地域経済の活性化に資する郵政改革をすすめます。民主党は、現在の郵便ポスト10万カ所設置などの高すぎる郵便事業への参入要件や、経営に対する過剰な行政の関与を排除し、2年以内に、ユニバーサルサービス(全国どこでも一律料金で配達)を前提として、民間企業の参入を大胆にすすめます。また生活者の観点から、例えば郵便局でパスポートが取れるようするなど、郵便局ネットワークを行政のワンストップサービスの拠点として活用します。最終的な経営形態を考えるには、その前に膨大な郵貯・簡保資金をどうするかを決めることが先決です。まず、金融情勢を見定めつつ、郵便貯金の預入限度額及び簡易保険の加入限度額の段階的な引き下げをはじめます。さらに、郵貯・簡保資金を地域、中小企業に役立たせるシステムを市場機能を活用して構築することを検討します。
こんな記述があるだけで、民営化するとは明言していない。
大事な問題は他にあり、郵政民営化など、取るに足らないことと言う態度を取り続けている。

時の政府が、選挙の争点に持ち出したものをこれは争点ではないとするのも変な話。
とりあえず、それにがっぷり組み付いて、投げ飛ばしてから、そんなものはたいしたことじゃないと言うなら理解できるが、これでは、逃げにしか見えない。

唯一はっきり反対しているのは、共産党。
後はどの政党も民営化には賛成の反対とか、反対の賛成とかぐちゃぐちゃ。
あ、公明党はどうなんだろう?
どうも公社のままでは経営が立ち行かなくなると思っているらしい。

運営にあたっては、国の指示に従わなければなりません。しかし、変化が激しい郵便・物流・金融の分野で、サービスを追加するたびに国の許可を受けていたら、とても間に合いません。
公社にしちゃった以上、民営化するしかないという結構消極的な賛成?

いろいろと、私のような単純なものには窺い知れない思惑もあるのだろうけど、これに「YESか、NOか?」と訊かれているので、私は「YES」と言っている。

実はこの「訊かれた」と言うことが大事なのだと思っている。
訊いて答えを貰ってしまったからにはそれに縛られる。
そして、次に何かあったときに、訊かないわけにはいかない。
そのことが小泉改革の一番大きな功になるように、訊かれたほうとしても努力したいものだ。


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なーんか、めちゃくちゃ、具合が悪くなってきたので、寝ます。

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コメント

エツローさん、TB&コメントありがとうざいました。
考えさせられる物語でした。

投稿: maki kuzuha | 2005.09.07 16:54

TB失礼します(^^)

投稿: エツロ~ | 2005.09.06 13:50

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受信: 2005.09.06 13:49

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