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2005.03.05

空白の二時間

0032206ll「あれ、どうしてこんなに明るいの?」
時計を見ると5時15分。
なんで目が醒めたんだろう??

起き上がって夫の目覚まし時計を見たら、7時半だった。
夫は時計を20分進めている(彼は用心深い)ので、今の時間は7時10分のはず。
???

午前0時半に寝る時には、確かに7分進んでいた私の目覚まし時計。
2時間も遅れてる・・・
しかも、遅れているのに、順調に時を刻んでいる。
今も、二時間遅れのまま、ちゃんと動いている。

私には空白の二時間が出来てしまったらしい。

気味が悪いので、朝から、CDをがんがんかけた。
ジプシーキングスのCD、昨日の私が怒っていたものだ。
(ちなみに昨日の私は口ほどにも無い根性悪だったようで、昨日のうちにやることはやっていたので、今日は花の仕事だけ、楽だった)

ジプシーキングスの曲って、ジプシーの音楽なんだそうな。

こちらによると、

ジプシー民族は11世紀頃に、ジプシー発祥の地とされるインドの北ラジャスタン地方から旅立ち、トルコ、エジプト、中東からバルカン半島を抜けて西へ西へと進み、ヨーロッパ、果ては北アフリカまで、何世紀にもわたり苦難の歴史を歩み続けた。言葉はあるが文字をもたなかった流浪の人々は、その旅の記憶、民族の歴史を歌や踊りに託すことで後世に伝承した。土地の文化と出会い、互いに影響を与え合い、また新たな音楽を生むという長い旅の記憶が、ジプシー音楽の多面性となっている。
 ジプシーの音楽は、バルトークやリストなどクラシックの作曲家に多大な影響を与え、また、スペイン南部ではフラメンコを生み出した。現在でも旅を続ける人々もいるが、多くはスペイン、フランス、東欧の村々などに定住している。

そんなに遠く長く旅をして、何を求めていたのだろう・・・
一人の人間が旅をするのではない。民族が旅をするのだ。
何か目的無しにそんなことが出来るのだろうか・・・
自由を尊ぶ誇り高き民族なのか、諍いを避け逃げ惑う民だったのか?
音楽を聴く限り、とても洗練された意思のはっきりした民族のような気がするのだが。

テンポの速い曲を聴きながら、ふと、ああ、この感じ、何かに似ていると思い、気がついた。

――藤山寛美だ。

昔、テレビで松竹新喜劇を見ていて、面白くて笑い転げていて、そのうちに、涙が出た。
あの喜劇の天才の、「面白うてやがて悲しき」の芸。
あのなんともいえないアイロニーとジプシーキングスの演奏は似ている

喧騒の中に有っても感じる孤独のようなもの。
個々の器に分け入れられた人間の魂の寂しさ。
そんなものを思い出させる彷徨える民の記憶の曲と、芸以外のことでは破綻していた天才役者。
確かにそこに共通するものはあるのかもしれない。

だが、まだ、私はそれを表現する言葉を持たないような気がする・・・


c-rawumber
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