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2005.01.21

成功者

0502107llこの前、ある会で向かい合わせて座った方に、何をしているんですかと聞かれ、フラワーアレンジメントをと答えると、「ああ、あの花を短くちょん切って、スポンジみたいなのにブスブス挿す奴ね」と言われた。

まあ、それでも間違いではないので、
「そういうこともします」
と答えると、
「華道を習ったことが有るが、あれは難しかったなあ。アレンジは簡単そうだね」
と言われた。
フラワーアレンジメントに対しては、そう言う偏見があり、レッスンに来られる方でも、こんなに難しいと思わなかったと辞めてしまうことがある。
まあ、アレンジメントの話だけでなく、見ていると、とても簡単そうにこなしているので、自分でも出来ると侮ってかかると失敗することは多い。
何かをやっている人がいて、それが簡単そうに見えても、そう見えれば見えるほど、そこにはスキルが必要なのだ。


今日は会議ひとつとレッスンがあったので、生徒に連れて行ってもらった。

私の車は壊れたままなのだ。
果たして、直るかどうかも怪しい状況らしい。
ディラーがレッカー車で持っていったまま、連絡も来ないのだが・・・

で、その道筋、いろんな話をした。
介護の話や、価値観の話や、ストレスの話。
私よりも年上の彼女には教わることが多い。

彼女と出かけていると、よく電話がかかって来る。
それも、息子さんのお嫁さんからかかってくることが多い。

彼女達は別居しているのだが、一日に一回はそのお嫁さんからの電話が来ると言う。
それは、夕食の献立の調理方法の相談だったり、子供が熱を出したと言う話だったり、夫(彼女の息子)に何かで叱られて、泣きながらどうしようと言う相談だったりする。
その一つ一つに彼女は、諭すように丁寧に答えている。

今日は思い切って、聞いてみた。

「ねえ、どうして、そんなにお嫁さんと仲良くいられるの?」
「だって、私、あの子には気を使っているもん。
あの子がお嫁に来た時に、今、生まれた自分の子供と思うようにしたの。
だから、私、あの子を育てている途中」

そういった後、彼女は言い出した。
「私ね、息子とは相性悪いの」
「え?」
「私は金で、あの子は木なの。金は木を腐らしちゃうの」

息子さんが生まれたときにそう言われて以来、彼女はその言葉を肝に銘じて、息子の道を閉ざすことはしないと決心したという。
だから、彼が10代で同い年のお嫁さんと出来ちゃった結婚したときも、反対はしなかった。
何一つ出来なかったお嫁さんに、ひとつひとつ、教えた。
そのお嫁さんがそうやって、実の母以上に彼女を頼っているのは、彼女の努力の成果なのだ。

私がそう言うと、彼女は
「Aちゃんが素直に、私の話を聞いてくれたからよ」
ちゃんと、お嫁さんを持ち上げることを忘れなかった。

「あなたって、大成功者ね」
その言葉が自然と口からこぼれた。
「なんでー? 成功なんかしていないわよ」
彼女は否定していたが、私には彼女は成功者に見える。

そんな人間関係をお嫁さんと築けているのなら、彼女は老後をなんら心配しなくても良い。
どんなお金持ちであれ、高い地位があれ、自分のオムツを自分で換えることは出来ないのだから・・・


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