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2004.11.04

為替の魔法

明日の作品展の生け込みに備えて準備の日です。
昼からは準備のために買い物に。

100円ショップって本当にありがたい店!
布テープ一巻、ホッチキスの針5個、30センチ四方のコルクボード、ボード立て、板切れ一枚・・・どれも百円。
その前にホームセンターで見たときには、皆、結構な価格だったのに。

とても精巧に編んでいる籠を手に取り、ふと思います。

――とてもありがたいけど、何か違う気がする。
.  こんなに手の込んだものがどうして100円?
.  私が作れば1日に何個できるかしら? 
.  っていうか、これを作る技術は私には無いわ。

表示を見ると生産国はたいてい東南アジア。
船賃や卸業者・販売店の儲けを考えると、この籠を作った人はいくらの賃金を得ているの?!

そのとき私は、「為替の魔法」を感じずにはいられないのです。

愛知県の最低賃金は時給683円。
東京の710円を最高に最低の606円まで、地域により最低賃金の額はまちまちですが・・・
ということはあの籠7個分が一時間?

それって、絶対に合わない!
間違っているよ!

頭脳労働をしている人間の収入はどんどん高くなっているのに、肉体労働者の収入が、最近、どんどん、低くなっています。
これはとても危険なことだと思うのです。
収入の多寡は人生の目標を決めるときの基準になります。
今の日本で皆が大学に行きホワイトカラーになろうとしているのは、ブルーカラーの収入がその労働内容に反して少ないからに他なりません。

国民全員がホワイトカラーになろうとすれば、必ず奴隷が必要になります。
世界のどの時代の文明も、奴隷なしには成り立たなかったのは、そういうことなのです。
白人の先進国に黒人がいるのはそういうことなのです。

日本には奴隷はいませんが、その代わり、あの百円ショップのように他国の労働を安く手に入れています。
それは、為替と言う魔法によってです。

 

為替と言う魔法を使うことにより、日本人は総ホワイトカラー化を目指すことが可能になりました。
「良い大学」「良い会社」と親が子供を駆り立てています。

でも、この前の台風や新潟の地震のような災害が日本規模で起こったら?

そのときにすべての国民が、スコップで土を一すくいもせずに、紙の上であれこれ検討し指図する者になっていたら?

今でも溢れたゴミや土砂の始末をするのは自衛隊の仕事と思い込んでいるような人がいるくらいですから、自分が何かしなければいけないとは思わないでしょう。

でも、そんな壊滅的な国には為替の魔法も使えない。
そのときにどうやって、その危機を乗り越えれば良いのでしょう?

どんなときでも当てになるのは、遠く離れた地から運んでくる物ではなく、今、立っているその大地と、吸っている空気が与えてくれるものです。
今の足元を大切にせずに、遠方の地の貢物を当然のように受け取る生活は、とても危ういもの。
世界規模の流通は経済効果を生みますが、実はとても危険なものなのです。

まずは農業後継者の育成をし、肉体労働者・技術者の給与を見直す。
そういう職業の就労者に自信を与え育成していかなければ、この災害の多い国に住んでいる民族に生きる道は無いように思います。

今すぐに、為替の魔法が消えたら、どうなるか?
考えるだに恐ろしい状況が生まれそうです。

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