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2004.11.27

春の国

もう、昨日は冬の国に行っちゃってどーなることかと思いましたわ。

さぶいのなんのって、あなた、何を聞いてもブリザードのように聞こえるし、文章を書けば雪女の吐息のような文章しか書けないし・・・
私ってばこのまま、ずっと冬の国に閉じこもっているんだろうかなんてふと思って、くらーい気分がさらに何乗かされたりして・・・
こんなときに、人は発作的に何かとんでもないことをしでかしちゃうんだろうなと思って、まためげてしまった・・・

と言う調子の私でしたが、復活しましたよー。

昨夜もあれから、花束とアレンジメントの作成があって、やっているうちに寒さを忘れていたのですが、今日、花の仕事に行き、人と話し、花に触っているうちに戻ってこれました。
花が私を春の国に戻してくれたみたい。

えー、私には春・夏・秋・冬の国があって、大抵は春の国にいます。
ぽかぽかした日向で、世の中を眺めてはふーんと思いながら、ボーッとしています。

そう言えば、夏の国にはしばらく行っていないわ。
昔は誰かに恋焦がれ、陽射しも強く、雨が振れば土砂降りの夏の国によく行ったものだけど、あそこに行くと冬の国に行くのと同じくらい、自分を失う。
それは私的には幸せなことじゃない。
初めて夫と会ったとき、実はちっともドキドキなんかしなかった。
もうひとり、彼の隣にいた人はちゃんと顔が見えたのに、彼の顔は真っ白に輝いていて見えなかった。
――この人、変? もしかして、のっぺらぼう?
と言うのが最初の印象だった。
クリスマスケーキどころか、年越し蕎麦になろうとしていた私にとって、5歳と10ヶ月も年下の夫は射程範囲じゃなかったし・・・
夫は基本的には春の国の人だ。
だからこそ、私は彼と結婚できたのだろう。

秋の国には、時々、行っている。
秋の国は寂しいけれど、自分が一番自分らしくいられる国。
冷静に自分を見て、だめだしをして、次に向かう準備をする。
文章を書いている私は、秋の国に住んでいるもう一人の私の様な気がする。
ときどき、春の国で自分の文章を読むと、へーこんなこと書いているよと仰天したりする。

そして、冬の国。
これはもうどうしようもない。
自分の存在が嫌いになるだけでなく、他人の悪意をびんびん感じてしまう。
その悪意が他から来るものか、自分の中にあったものか見分けが付かず、ただただ苦しい。悲しい。
寒くて辛くて自分が違うものになっていくような気がする。

その恐ろしい冬の国から帰れて、今は、ほのぼの春の国。
あー良かった。
やっぱ、人間、他人と会ってくだらないことを話して、体を動かして、もりもり食べなきゃ、だめね。
あのまま引きこもっていたら、シベリア辺りの冬までいってしまったかも・・・

でも、世の中には冬の国に住んでいる人が多いみたい・・・


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