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2004.11.23

冬の花火

昨日、疲れのピークが来て、涙目になり、くしゃみを連発していた私ですが、夕べ久しぶりにゆっくり寝たおかげで、元気になりました。
朝から、一昨日の片付けに出かけ、昼は生徒と外で弁当ランチ。
そのまま昼から花の仕事と、忙しい日でした。

買い物をして帰る途中、我が家の方角に花火が見えました。

――あ、サクちゃん、大丈夫かしら?

うちの娘(ヨーキー・11才)は花火が嫌い。
いつか、お祭のときに爆竹を子供達がうちの前でバンバン鳴らしたときから、彼女は花火の音を聞くと怖がって抱かれたがるようになりました。
暗い部屋で、私の帰りを待ちわびているんだろうな・・・

花火は我が家の下の田んぼで打ち上げられていました。
あちこちのワンちゃんたちが不安の遠吠えをしています。
我が家の窓ガラスも、ビリビリと震えます。
サクラはお腹を壊していました。


少し、明かりを消して、冬の花火を見ました。

今年の夏は、有名な隣の市の花火を、遠くから見たのですが、こんな時期にすぐ目の前で大きな花火が見られるなんて、超ラッキー。
冷たい空気の中の花火はとてもクリアーで、美しくて・・・少し、物悲しい。

――私は今年も何者にもなれなかったなあ。
人生が80年だとしたら、私に残された時間はもう、少ない。
これから、いったい何が出来るのだろう?
あっという間に時間が過ぎて行き、私は何ものにもなれずに、生を終えるんだろうなあ・・・

それで私が不幸かと言うと、そうでもないような気がする。

私は最近、自分の頭を撫でる見えない手を感じる。
何ものかは分からないけれど、何かに愛されているのを感じる。
それは、私を甘やかし、いろんな美しいものを見せてくれる。
たとえば、この冬の花火のように・・・

最近、私はあの静かな山の中で一人ぼっちで遊んでいた頃のような幸せを取り戻せたような気がする。

きっと、私はずっと何ものかに愛されていたのだろう。
私がその何ものかを忘れ、気がつかなかっただけだ。
私は長い月日を掛けて、あの山の中の自分に還っていったのだなあ。


サクラは私が花火を見ている間中、家の中をうろうろしていました。
今は、ひざの上でクーと安堵の声を出しながら、うとうとしています。

この小さな命は、こんなに暖かく、こんなに愛しい。

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