« UFO? | トップページ | 冬の花火 »

2004.11.22

選択の自由

北朝鮮の動きが不穏だ。
ブログでも北朝鮮についての論議を見かける。

そういうものを読んで、この前からぼんやりと考えていたのだが、少し、形になってきた。

――国は国民の合意によってのみ方向を決めるべきで、
第三国がとやかく意見を押し付けたり、軍隊を派遣したりしてはいけないのでは?

アフガニスタン、イラクと言う先例を考えると、
国民が決起して、その時点の政権を打倒するという形をとらない限り、泥沼化すると思う。

それでは、人道的に苦しんでいるその国の民を放って置いて良いのかと言う論議になるが、彼らに与えるのは武器ではなく、情報でよいのではないか?

大抵の独裁国は、他国からの情報を国民には与えていない。
だが、東欧のように、情報が与えられて国民が自覚した結果の革命は、かなり成功しているように見える。
ひとつの体制から次の体制に移るときには、絶対に摩擦や犠牲が付き纏う。
その犠牲をその国の国民が覚悟しなければ、介入してきた国への禍根を残すだけだ。

なぜなら、そういう国の人民には自分たちが危機的状況にいるという自覚が、結構無かったりする。
比較検討する基準が無いのだ。
世界的にはその国の状況は悲惨に見えても、その国では常識なのだから。

そんなところに、他国の軍隊がづかづかと入り込んできて、どうも、それが利権のためらしいということになれば、ありがとうと言う前に、このやろうと思うだろう。
本来、独裁者に向かうべき恨みが、侵略者のほうに向いてしまう。
とにかく、情報を与え、自分達のおかれている状況は理不尽なものだから、この政権を打倒した後に、世界はその正当性を認め援助してくれる、と確信できる状況を作り出したほうが良いに決まっている。
それでも、彼らが奮起しないとすればしかたない。

飢えて死ぬのを選択するか、
戦って死ぬのを選択するか、
それはその国の国民の自由なのだ。

どんなに虐げられ、どんなに悲惨に見えても、洗脳されていても、彼らには人間としての尊厳がある。
自分のことは自分で決めるという最後の尊厳まで、奪うようなことをしてはいけない。

ぐらぐら地面が揺れ、大嵐に家を壊されようと、日本人はこの国に住んでいた。
日本人の身体は日本の土が育んだ食物と、日本の自然が作り出した大気で出来ている。
いわば、私らは日本の国土の分身だ。
彼の国の人々も、今踏んでいる大地の分身だ。
自国を潤し、豊かにするために努力することにためらいは無いだろう。

北朝鮮を地上の楽園と信じ、帰国した多くの人々のためにも、彼の国がいつか真の地上の楽園とならんことを願う。
それは、彼らを強制的にこの国に連れてきてしまった先祖を持つ日本人としては当然のことだ。
自分自身が彼らに謝るべきだとは思わない。
親のした罪の償いを子供に負わせるのは道理に合わないからだ。
だが、今生きている日本人の私はそういう歴史的背景をしっかりと踏まえ、目の前にいる強制連行者の子孫たちと同じ国土の分身として自然に付き合っていくのが当然。

などと、思っていたりする。

2090703xx.jpg

和みの花です。 banner_01.gif 

|

« UFO? | トップページ | 冬の花火 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 選択の自由:

« UFO? | トップページ | 冬の花火 »